どこもかしこもひかりごはん

どこもかしこもひかりごはん

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日曜日のお茶の水ー神保町間の道を歩くのが本当に好き!ワクワクしてジタバタしたくなる。

今日は絵本屋さんに友達が遊びに来てくれた。一緒に小一時間絵本を選んですごく贅沢な時間だった。そしたら、なんか、急に先週のことが恋しくなった。みんなでお酒を飲んでマリオカートをして遊んだり、それは次の日にも引き継がれてめちゃくちゃしあわせだった。お店には仲良しの子どもたちも遊びに来てくれた。スタッフスペースで体操をしていたら、「やまざきせんせ〜」という声が聞こえて、「なんでバンザイしてたの」ってクールに笑われた。

ふう。回想終了。

昨日は久しぶりに悪夢っぽい悪夢を見た。人に酷いことを言われたり、ピエロがこちらを見ていたり、手が忍び寄って来たり。あと車のフロントガラスにボール並みの大きさの雹が降ってきてバリバリひびが入った。全部ホームアローンみたいな背景だったけど。目を開けるのが怖くて、夢の中でどうしようって迷った。えええいって開けたら寝入る時と同じ景色で安心した。

隣の人の足音がやけにうるさい。なんかあったのかな。

足音を聞くと、剣道をしていた時のことを思い出す。板の間にドンっと足を着ける音や感覚、そうすると竹刀が面に当たる「パーーーンッ」という音も響いてくる。

剣道は8年間くらいやっていたのだけど、小学生の頃はまじでつらかった。厳しい先生とかかり稽古をする時は、竹刀で面の首元をグッと抑えて横に倒される。立ちあがろうとしても正面から突かれて倒される。痛いしこわいし苦しいし、叫ぶように泣いていた。強くなりたかった。すごい泣き虫だったし。

小学校高学年頃になると、わたしもプチ反抗期?というか感情爆発期?的な時期に差し掛かり、その倒される行為に疑問を感じた。ある日、倒されて倒されて立ち上がるのを諦めて泣き喚く年下の子を見て、怒りが込み上げてきた。かわいそうで涙も出てきた。

次はわたしの番、気持ちを落ち着かせなきゃ稽古にならないことはわかってんだけど、気持ちは落ち着かない。わたしもまんまと倒され、この後はきっともう一度竹刀が目の前に飛んでくる、というところで急に意識がハッと動いて、気付いたときには、先生の竹刀を掴んで横に投げようとしていた。そんなことをするのはどう考えても御法度ですよね。生意気とかそういう域を超えている。一瞬、場の空気が止まったと思ったら、「何やってんだゴラアアアア!!!」と先生は怒って、わたしの面の紐を握って部屋の隅までわたしの体ごとぶん投げた。竹刀もどっか飛んでいった。てか投げられた。立ちあがろうとしても蹴られて倒される。ずっと転がってたし、あれは剣道ではなかった。わたしのお父さんは稽古を見にくることは少なかったんだけど、この日はたまたま居て、険しくそして今にも泣きそうな表情のお父さんを転がりながらも捉えていた。先生というすごい大人の怒りに触れた、この後どうしようって思いながらも立たせてもらえなかった。しかし、もう一人の若い女の先生が、飛んでいったわたしの竹刀を拾って走ってきて「立ちなさい」とわたしに渡してきた。やばいまじで全員怒ってるよな、、と思って面の隙間からその女の先生の顔を見ると、なんか想像してたこわい顔をしていない。ニヤッ?やったれ?みたいな。わたしは、立ち上がってまた掛かり稽古に向かう。なるべく倒されないように踏ん張った。

終わった後、「稽古ありがとうございました。すみませんでした」みたいなことを言いにいった気がする。冷めた表情の先生の前で正座をしている情景だけは覚えてる。救われる返事はもらえないし、なんか悔しくて情けなくて、大泣きした。でも女の先生は、なんか誇らしげなニヤリ顔でわたしの背中をさすり、「この後練習試合しようか」と言った。この時のまだ幼稚全開なわたしは、うわまじか…(まだしばかれんのか、疲れた、帰りたい)と思ったが、後から、それはそういうことじゃないとちゃんとわかった。

剣道は武道に則った作法や身だしなみも厳しく正される。それを教える先生という存在は、子どもながらに“神”みたいな感じだった。なんか、武将?的な。こういうことを大人になってからひと通り思い出すと、あんなに辛かったのに空白の時間のように感じる。苦しさも他人事みたいだ。あの時はこの辛さも頑張りも何かに変わると思っていたけど、それが今の自分の何に活きているのかイマイチよくわからない。忍耐力は剣道じゃなくて母から教え込まれたし。身に染みているんだな〜ということでもなく、やっててよかったと心から思うことも正直なところあまりない。サブストーリー的な。あの時に立ち向かって、というか刃向かってみたのは、それまでに培った強さじゃなくて、生まれ持って備わっている気質とか感情が表に出たんだと思う。わたしって体で覚えるタイプじゃないんだよね多分。って気付いたところから、マラソン大会とかをかんばるのを辞めた。んだった。(小5)

大人の厳しさや苛立ちってわがままだな。形を変えて、なんだか正しいやり方のように鞭を打つ。わたしはあの時間に、くつろげる部屋で好きなテレビを観て笑って居たとしたら、今こうしてブログに過去分析など綴っていないのだろうか。

今日も明日のお弁当を作るよ。空腹は耐えられんから

4歳目前、ほぼ字じゃんね、すごいや

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