どこもかしこもひかりごはん

どこもかしこもひかりごはん

10/24

今日はなんだか朝からとても疲れていた。駅まで歩くのが好きなはずなのに、人がいっぱい乗ってるバスに乗ってしまうくらいに出だし最悪だった。

半分意識ない感じで帰りにスーパーに寄ってレジを済ませたら、頼んだはずのレジ袋がカゴに入ってなくて、カバンに無理矢理詰めてみる。入らない。レジはすごい並んでるし、なんかどうしようって考えてたら、さっき対応してくれたレジおばさんがやって来たので、事情を説明すると、すごい勢いで謝って、袋をカゴにぶち込んだと思ったら、牛乳とか卵とか諸々を透明袋に入れてくれた。特別大サービス!!って感じで最後に何枚か大きめの透明袋をくれた。

ぼーっと帰りながらもずっと面白かった。

SNSでは時々「うぎっ」と胸が苦しくなるようなことを目にする。具体的でも抽象的なことでも、SNSというツールを介するとなんかうぎってなっちゃう。わたしがどんな苦しみを感じてるかも知らないんだろうな。知らなくて当たり前か。

会いたい人に素直に会いたいと言えない。何も考えずに足を運べない。

韓国では絵本作家の展示会を求めて大きな美術館に行った。ここまで絵本のことを知りたいと思うようになるとは思わなかったし、韓国にこんなにも縁ができるとも想像もつかなかった。

安定的で、安心できるルーティンの中で過ごしたいわたしですが、こうやって思いもよらぬ人生を辿ることになったりする。毎日、今日死んでも後悔しないと思って生きてるのに、毎日が光に満ち溢れている。

仕事①では、まだ生後数ヶ月の小さな子を抱かせてもらったりする。お母さんがちょっと手を離したい時のお手伝いくらいなんだけど、その時間は時が止まったようにぽわ〜〜んとあっっっったけ〜〜〜空気に包まれる。あかちゃんの体はマシュマロか餅みたいでいて、ずっしりと重くて、汗ばんでいる。「なんかちがう、この輪郭、匂い、声、おいらの母とは何かがちがう。これはだれだ、だれなのだ」と言わんばかりの視線でわたしをじーーーーっと見る。そんな光線をぶった斬るようにわたしが「ぷぷぷっ」と破裂音を発すると、子は「あ、え、、?もしかして、、この人、、たのしいさん、、?」とじわじわ頬が緩む。繰り返し音遊びをしたらもう笑顔いっぱい仲良しピース✌️そしてお母さんが戻ってくると、急にスンっと元の表情に戻って、「はやく離してくれ」という念を体から放出する。参りました。

物語の中で生きていたいなあと月並みなファンタジー思考にどっぷりハマる。ああ、まさかこんな展開、、!なんだけど、知ってたみたいな、どこか懐かしいような、ちゃんとあたたかく終わっていく物語の世界にひた走りたい。

風呂上がりに冷たいお茶をグビグビ飲みながらそう考えて、やっぱり普通でいいやって思ったりする。いつも最高の普通の生活でありたい。

ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス』おすすめの読み物です。おそれと対峙した時、わたしはどこへ向かって行けるだろうか、そんなことを考えた。

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