朝9時前には起きて出かける支度をする。
最近はしっかり化粧をするのをやめた。たかが一色のアイシャドウを省いただけで、支度がさらさらと進むような気がして、お尻合わせが上手にできた。
:
車に乗って、多摩方面へ行く。
のんびり下道で行ってみる。街並みがどんどん変わって、緑が多くなって、道路が広くなっていく。気持ちが良い。
まなちゃんを拾って、可愛いお店でご飯を食べる。広いのに、物がごちゃっとしていてちょうど良い空間。魔女の本とかいっぱい置いてあって、さっちゃんやえりぴょんとも一緒に行きたいなと思った。
夕方になって、まなちゃんとバイバイして車を置きにいく。帰る家はここら辺じゃないんだとさみしくなる。帰るのをやめようかな、と、しばらく考えて、やっぱり車を置いて駅に向かった。
駅に着くまでに、知ってるお母さんや、元職場の人を3人も見かけた。ここがもう一つのホームってワケか。嫌な気持ちはなかった。安心した。
渋谷で乗り換えテンテントンをしている時、急に今の家にはやく帰りたくなった。気持ちの矢印がキュッと変わった感じ。
ひとつ先の駅で降りて、駐車場を探す。
見つけたが、電話をかける気合いが足りない。どうしようかと迷っているうちに、18時前だ。不動産屋閉まっちゃう…えええい!!!と、電話をかけた。近くの不動産屋だったので、そのまま顔を出して話を聞く。
そのまま遠回りをしてたくさん歩いて家に帰った。
:
一個ずつ、一個ずつ、着実に潰していく。そういう作業をしたら、みるみるうちに体の中に広がっていた暗闇が晴れてきた。
いい疲労感だ。
朝から動いて、夜には死ぬのかなって思ってたけど、そんなことなかった。
えりぴょんと電話をして、もっと気持ちが落ち着いた。夜の散歩は、空気が変な感じだった。