ここで寝て起きるのは初めてなのに、そんな気がしなかった。
眠れなかったとぶつぶつ文句を言う人を横目に、わたしも眠れなかった〜と、体を起こしてコーヒーを淹れたりそわそわと支度をした。
:
昨日から新しい家での生活が始まった。
てっちゃんとのんことほのとやすとまなちゃんに引っ越しを手伝ってもらって、多摩の部屋を出た。みんなして、荷物を車に積みながら「あーもう最後かー」としみじみとつぶやいていた。色んな人が訪れて、その度にたくさん可愛がってもらった部屋に愛おしさが溢れた。
てっちゃんは「ラストトイレー!」って、駆け込んでいた。
引っ越し作業を終えて、みんなを最寄りまで送る。歩いている途中、てっちゃんがずっと、帰り道は一人なんだよどうする…とか、いやーここに住むんだよなーとか、ザキさん大丈夫かなー、とか声をかけてくれていて、わたし以外にもそわそわしてる人がいることに少し安心した。
いつもこうやって、好きな人たちの言葉にふと大事なことを気付かされたりする。友達がだいすきだー
:
ここからの初めての出勤、ゆうやさんも一緒に家を出て駅まで向かう。変な感じだー、お泊まり会じゃないんだよなーこれーたのしーって、これから仕事なのにいちいち楽しくてうるさかった。自分が。
渋谷で乗り換え、なんか田舎っぺみたいな気分で「わはーーーーーーっ」ってうきうきした。起きてからずっとバカだわなんか。
:
仕事を終えてご飯を作る。もりもり食べててかわいい。太りたいんだってー贅沢な望みだわー
はあ、ちょっとずっとなんかよくわかんないわ自分のいる世界線が