七時前に起きて、さっさか身支度をする。
おにぎりを食べて、コーヒーを飲んで、煙草を吸う。
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電車内、はやく着きたくてそわそわしていた。
嫌だなあ、という気持ちよりも、はやく事を済ませて、一秒でも早く自分の居場所に戻りたかった。
家に着くと元恋人は、掃除をして荷物をまとめていた。
まさか…そんなことができるなんて…
と、感動したが、時間を埋めるように一心不乱に掃除をしていただけのようでした。
今日で同棲生活が完全に終わったんだ。
同棲って言葉くすぐってえな、彼氏とか彼女とかもくすぐってえし
短く言葉を交わして、わたしはお尻の重たい車でひと息つきましたわ。
あんまり普通に恋愛を終えたことがなかったから、なんか変な感じだった。
じゃあね、元気でね、みたいなやつ、
たかが恋愛のくせに、ちゃんとした“別れ”っぽい事するの、演技みたいな気がしていつまでもしっくりこなかった。
わたしのような恋愛ポンコツが言えることではないとは思いますが
いろんなつらいことも、冷たさを持たなきゃいけないこともわかっているけど、ひとつの場所での暮らし、好きだった相手との関係が終わることへの寂しさはしっかりとあって、わーわー泣いた。
しかし、車内の元の生活の匂いがものすごく嫌な感じがして、窓を全開にし、煙草を吸って掻き消した。車を走らせながら、加藤ミリヤを大熱唱したら心が落ち着いてきて、フラテリスを聴きながら荻窪の手前、安堵感が突然やってきてまた大量の水分を放出した。
安心できる声が聞きたくて、えりぴょんに電話をしていたら、あっという間に家に着いた。
時を戻ると、手続きミスでワクチンを接種できないミスをしてしまったため、そのまま新しい場所での市役所へ行き、諸々手続きをして本日の任務終了。
という感じでした。
人との暮らしには責任を持たなきゃいけない、とわたしは思っています。
自分のことはもちろん、人と暮らす事を選んだ以上、相手に対する誠実さや、投げ出さない責任感は大事だ。
一緒に始めたこと、終わりまで足並みは揃える、揃えようとすることは当たり前のはずなんじゃないかな。
そしてわたしはこの出来事の終焉どき、後頭部のハゲを見つけて、この期間がどういうことだったのかを改めて痛感するのでありました。
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いい加減、甘ったれみたいなことをどうにかしなければ