午前中さえ乗り切れば…と、お昼ごはん用のゆで卵をラップに包んで家を出た。
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5歳児の女の子2人が、手が出るバチバチの喧嘩をしていたので仲裁をした。
つねった方は、痺れをきらしてつい…という感じだった。ポロポロと涙を流しながら、わたしの目を見て訴える姿に、わたしも涙が出そうになった。
ごめんと言ってはみたものの、なんだかやりきれないような…
わかるよ、その気持ち。
わかっている人はたくさんいるから大丈夫だよ、と頭を撫でるとまた涙を流して、スッキリすると遊びに向かっていった。
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年度末に向けて、重なる仕事の分担をしている中、体調を崩したことで、できない仕事が増えていっていることを目の当たりにした。
やるせなさでいっぱいになり、泣いた。
仕事に関することは、いつも絶対的な信念を持ってやっている。生活のことではアホみたいに迷いまくっているけど、仕事ではそれが無い。知識も経験も培って得た自信なのに、ここでもわたしを発揮できないのかと、自分をどこに置いたらいいのかわからなくなった。
情けないと思ってしまった。悔しくて、でもどうしてもやり遂げられなくて、悔しかった。
こういう気持ち、ちゃんとどこかに向けられるようにしたい。シフトチェンジしたい。
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うーーーーーーーーっ
触れたいものとの距離も、時間も、いつもここに置いておけたら。
ベランダで煙草を吸って、部屋に戻ると、炊き立ての炊き込みご飯の匂いと、お風呂上がりの温かい空気に包まれた。
目に入るものは、優しいものしかない。見えないものの冷たさに、それを蝕まれてはいけない。
手に取ってきたあたたかな愛をぎゅっと抱きしめたよ。