どこもかしこもひかりごはん

どこもかしこもひかりごはん

愉快な生き物達との戯れ

今日はなんだか面白い日だった

 

 

 

朝、二度寝したい気持ちをぐぐぐっと抑えて下北に行った。古着ってこんなに見にくいものだったっけ、、と違和感を感じながら、疲れたのでおしゃれっぽいカフェに入った。隣で美容師が「あいつの良さも残しつつチームワークも大切にしていきたいんだけど、何かいい案があるかな、、」とイケイケな上司っぽい人が新人っぽい人に問いかけていた。なんかかっけえ、、、男の人って男の人にこういうこと相談したりするんだな〜〜って思った。

新宿に移動して、スウィートセブンティーンモンスターを観た。わたしはこういうこじらせ女の話が好きなので楽しかった。隣の女2人の声がデカイのが気になったのと、反対隣の男の人が靴を脱いだ途端、臭かった。

 

喫煙所に向かって歩いていると、男の人に声をかけられた。わたしの被っているベレー帽が気に入ったのか、「藤子不二雄の、、」とか聞いてくるので、ヅラみたいな髪の毛をじーっと見てたら「これヅラじゃないですよ」と言ってきた。わ!シンパシーですね!と言ったらぽかんとしていた。これだから馬鹿は話が盛り上がらないよなぁ。喫煙所へ行きました。

電車に乗ろうと改札に向かう途中でまた男の人に声をかけられた。「コーヒーでも飲みませんか?」と言われたので、誰ですか、と聞いたら、28歳の会社員だと答えた。何故わたしに?と聞くと、サーフィンをしてきた帰りで一息つきたいけどせっかくなら誰かと、、と思ったらしい。日焼けがすごいのでクールダウンをした方がいいですよ、と言うと驚いた顔をして、「もっと話したくなりました!」と言ってきた。素直で可愛い僕ちゃん技にもたれかかりそうになったがわたしは帰るモードが全開だったので、ここを降りたところにサンマルクやらベローチェがあるのでそこで声をかけた方が手っ取り早いですよ。と伝えてサラバした。

電車に乗り、途中で座るとそこはデブの横だった。デブはわたしが座ると携帯を鞄にしまい、二秒後には爆睡ステージに立っていた。わたしに頭をもたれかけてみたり、がっくんがっくんといずれもわたしの方に倒れてきた。わたしは、貴様ごときの狸寝入りに騙されると思うなよ、、、調子に乗るなデブ、、、、という念を右半身に一生懸命に送った。しかしデブは慣性の法則に逆いひたすらにわたしにもたれかかった。デブは降りる駅に着く三秒前にハッと起き(たふり)をしてわたしに笑顔で会釈をした。、、やかましいわ!!

わたしも駅を出て、なんだか今日は面白い日だなあと思いつつ、喫煙所に行った。今日の流れ的に、ライター貸してくださいって言われそうだなあ〜〜とか考えていたら、隣の人が煙草をくわえたまま鞄の中をガサゴソとしだした。まじだよ。財布やら折り畳み傘やらを出したりしまったりをひとしきりした後、一瞬フリーズしていたので、ライター使いますか?と聞くと、「すみませんありがとうございます」と言ってわたしのイケてるbigのライターで火をつけていた。

家のエレベーターで誰かと鉢合わせするパターンかな、、とか考えて、エレベーターに向かうと、なんと誰とも鉢合わせをしませんでした。突然にリアルな世界に引き戻された気がした。

 

 

 

長い休みを締めくくりは愉快な生き物達との戯れでした。