どこもかしこもひかりごはん

どこもかしこもひかりごはん

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帰ってきて疲れて横になる。昨日までのことを思い出して、最近は毎日新鮮な気持ちでいることを忘れていたんだなとちょっと反省した。誰かの優しさに浸りすぎていたのかもしれないな。でも話を聞くのはちょっと疲れてしまった。だからゆっくり取り戻そう、と、帰り道にカレーを作る材料を買って明日に備えることにした。

土曜日、絵本屋のバイトを終えて東京駅に向かった。はじめてひとりで新幹線に乗る。ウキウキしながら、予約していたチケットを発券しようと向かった先は、わたしが乗る新幹線の反対側の乗車口でした。終わり。

 

愛知県はなんだかいろんな土地の空気を混ぜたような、もにゃっとした場所だった。こうやって街は発展していくのだなと途上というものを見た気がした。海に遊びにいくと、小さい船がたくさん停まっていて、やっと、知らぬ場所へきた旅感が溢れた。

すごくたのしかったんだけど、幼馴染に会いに行ったからか、日常のような感じがしていた。明日も明後日もその後もずーーっとここに居て、気が向いたら近所の幼馴染に会いにいこうかな、みたいな。わたしは旅行とか、知らない土地に行くのはあまり好きじゃないんだけど、今回の旅はとにかく心地よかった。

はるちゃんの子どもはまだ一歳八カ月の小さな体なんだけど、地に足を着けられる場所に居る時は隅から隅までずっと走り続けていた。疲れると泣き喚くこともなく、ひとりで静かに眠りに就く。そして目を覚ましてお茶をぐびぐび(ちゅーちゅー)飲んで、頬を赤らめて満足気な様子でまた走り出す。お母さんとかなり息が合っている証拠よね。

きしめんとか味噌カツとか手羽先とか、名物のものをたくさん食べた。美味しいものをその土地で食べることは格別だ。食べるたびに、旅行も悪くないなって思った。

友達が遠くに行ってしまうのは寂しい。でも、寂しいと感じる前に会いにいけた。これはとても素晴らしい経験だ。はるちゃんは会って間もなく、「最近は寝れてる?」とさらりとわたしに聞いた。あっもう全然ちゃんと眠れてるってハッとした。自分自身はもう無かったことのような出来事も、誰かにとっては今もわたしの一部だ。いつも大事なことをたくさん思い出させてくれてありがとうお友達たち。

帰りの新幹線は、お金を少し多く払って速いものに乗った。それでも目はバッキバキ、雑音に気が遠くなりそうだったけど、ふと外をみるともう真っ暗で、あっちゃんと進んでるわ、って落ち着いた。目をつむって、好きな本の好きな話とかを思い出す。頭の上でページをめくる。無事に家に辿り着いたのであった。

来月も旅行に行きそうな感じだ。こうやって場数を踏んで、また夜行バスに乗れるくらいのタフさを手に入れたい。今年は色んなところに行けるといいな

あー明日大量の洗濯物を干すの、楽しみすぎてニヤけちゃう

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