どこもかしこもひかりごはん

どこもかしこもひかりごはん

5/28

 

 

早朝4時前、はるちゃんから「陣痛きたかも」と連絡があった。

それからというもの、わたしはウロウロそわそわ、はるちゃんの夢をみてはハッと目を覚ましたりしていた。

 

はるちゃん母の不安に寄り添おうと連絡するが、「落ち着け」と逆に宥められる。

連続で煙草を吸い続け、ひとりで闘う彼女を想い、ウェーウェー泣いたりしていた。自分がこんなポンコツになるとは思わなかった。

 

出産報告を聞き、元気だということも知り、嬉しさと安堵で泣き崩れた。

はるちゃんから「ここまで背中を押してくれてありがとう」と、うまれたての赤ちゃんの写真が送られてきた。君ってやつは…どこまでも優しくて強い人…と、また泣き崩れた。

写真は3回保存した。

 

 

なんてしあわせな日なんだろうかと噛み締めた。

みんなこうやって、うれしくてしあわせでかわいいパワーを大放出して登場したんですよね。

本当にすごいことだ。

 

 

この瞬間をめいっぱい感じなきゃと思いました。今この時のしあわせな気持ちにこれでもかというくらい浸り、また次の今へ繋げていきたい。

 

 

それにしてもうまれたての赤ちゃんって最高に可愛い。可愛いとかでおさまる話じゃないなこれ。

 

 

手の中にクモ

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